感染力が高いb型肝炎!予防法は?

特定のウイルスが体内に入ることで起きる肝炎。ウイルスの種類によって感染経路や感染力が異なります。その中でもb型肝炎は血液・体液を介して感染し、感染力がとても高いです。日常生活の中でも感染する恐れがあるのです。

そこで感染を防ぐためには、事前に感染経路を理解しておくことと、正しい対処を取ることが重要になります。


肝炎の種類

肝炎を引き起こすウイルスのうち、ヒトに感染するのは主に4種類です。このうちa型とe型は主に食べ物・水から感染します。一方b型・c型は主に患者の血液・体液から感染します。輸血・注射器の共有・性行為・母子感染・外傷時の出血・道具の共有等が主な感染経路として挙げられます。

b型肝炎・c型肝炎の感染を防ぐためには、これらの感染経路を断つ必要があります。

合わせて読む:b型肝炎について感染経路など、多くの人が不明に感じていることを紹介します

b型肝炎の感染力

b型肝炎ウイルスとc型肝炎ウイルスは血液や体液を介して感染します。しかしこの2つのウイルスには大きな違いがあります。それは感染力です。c型肝炎の場合、感染力そのものはとても弱いです。そのため母子感染・性行為・家族内・児童間での感染は非常に少ないです。

c型肝炎の場合は輸血・注射器の共有による感染がほとんどです。一方b型肝炎は感染力が非常に高いです。b型肝炎ウイルスの血中濃度は、c型肝炎の1000倍以上といわれています。そのため輸血や注射器を共有した場合はもちろんですが、出産時に胎児が少し傷つくことで母子感染が起きることも多いです。

さらに外傷時、出血した時にもb型肝炎ウイルスは含まれています。b型肝炎ウイルスは出血後、1週間程度残っています。この時b型肝炎に汚染された血液に触れてしまうことで、感染する恐れがあります。さらに膣分泌物・唾液・汗といった体液にもb型肝炎ウイルスは多く含まれています。

性行為はもちろん、体液が付着した道具を共有した場合も感染する可能性が高いです。b型肝炎ウイルスは血液・体液に含まれる量がとても多いため、家族内・児童間での感染も起こりやすいのです。

合わせて読む:b型肝炎の感染経路として唾液を介するものはあるのか

道具の共有を避ける

b型肝炎はとても感染力が高く、日常生活の中でも感染する恐れがあります。そこで予防のためにまず気をつけたいのが、道具の共有です。まずカミソリ・ピアス・歯ブラシなど、血が付着する恐れがある道具は共有しないようにしましょう。

またb型肝炎は握手や軽いキスで感染することは非常に少ないのですが、怪我した部分に患者の血液や体液が付着すると感染する恐れがあります。できるだけタオルや衣服の共有も避けるようにしましょう。なおb型肝炎ウイルスを消毒する場合は、15分以上煮沸消毒をするか、塩素系消毒剤を使う必要があります。

もし不安な場合は消毒をこまめに行うと安心でしょう。

性行為による感染を防ぐ

b型肝炎ウイルスは非常に感染力が強いです。ただし軽いキスや握手程度では感染しません。b型肝炎ウイルス感染のリスクが高いのは、性行為時になります。膣分泌物が小さな傷口に付着した場合、そこからウイルスが侵入してくる可能性が高いからです。

感染を防ぐために最も大切なのが、コンドームの装着です。性行為時にコンドームを装着することで、b型肝炎感染のリスクを減らすことが可能です。性行為はb型肝炎をはじめ、様々な病に感染するリスクがあります。特に女性がb型肝炎ウイルスに感染した場合、母子感染につながる恐れもあります。

患者はパートナーと事前に相談し、納得したうえで行うようにしましょう。


血液に触れないように注意

b型肝炎の感染でも最も気をつけたいのが、血液を介した感染です。b型肝炎ウイルスは血中に多く存在しており、感染のリスクが非常に高いからです。まず血液が付着しやすい道具の共有は避けるようにしましょう。例えば注射器・ピアス・入れ墨を掘るときに使う針・鍼等は皮膚に穴を開けるので、血液も付着しやすいです。

血液が付着しやすいものはできるだけ使い捨てるか、こまめに消毒をするようにしましょう。それと共に、できるだけ傷口や粘膜に患者の血液が付着しないようにすることも大切です。例えば介護等でカテーテルや注射器を扱う場合、手袋・エプロン・マスクなどをつけて皮膚や粘膜の露出を防ぐようにします。

使用済みの器具は血液が漏れないように、容器にまとめて袋に入れてから、ゴミ袋に入れるようにします。なお以前は輸血による感染も多かったです。しかし現在先進国では献血時にb型肝炎ウイルスが含まれていないか確認を行っています。

その効果もあり、先進国では輸血からb型感染するのは非常に少ないです。

海外渡航時は事前に対処

海外渡航時は特にb型肝炎への対策が重要となります。海外にいる時ケガをしたり、事故にあうとその治療を受ける必要があります。場合によっては手術になることもあるでしょう。この時、国によっては治療の環境が十分に整っていない場合があります。

例えば献血の際十分検査がされていなければ、輸血に使用する血液にb型肝炎ウイルスが含まれるリスクは高まります。医療器具の使いまわしをされている状態ですと、そこから感染することもあります。海外旅行に行く際は事前にワクチンを接種しておくなど、対策を取っておくようにしましょう。

ワクチンを接種しよう

b型肝炎ウイルスに対しては現在ワクチンが開発されています。このワクチンを接種することで、b型肝炎ウイルスの感染率を軽減させることができます。まず母子感染などが起こりやすい新生児に対しては、出生後できるだけ早いタイミングでワクチンを接種します。

その後3回に分けて、乳幼児のうちにb型肝炎ウイルスのワクチンを接種していきます。また医療従事者・警察官・消防官・患者の家族はb型肝炎患者と接する機会が多いです。接する機会が多いとそれだけ感染のリスクも高まるため、事前にワクチンを接種。

可能な限り感染しにくい環境を作っていきます。

合わせて読む:b型肝炎は完治しない?

不安な場合は検査

b型肝炎ウイルスは非常に感染力が高く、一度感染するとウイルスはずっと体内に残ったままになります。ウイルスが体内に残った状態ですと症状は現れていなくても、他の人に移してしまう恐れがあります。そのため、少しでもウイルスの広がりを抑えるためには自分が感染しているかどうか知ることが大切です。

自分が感染しているかどうかは、血液検査で分かります。献血時や定期検診の際に受けることができるので、気になる場合は医師などに相談するようにしましょう。